あなたは今、坐骨神経痛でお悩みのことと思います。最近お尻や足に痛みやしびれを感じるようになった、何ヶ月も何年も慢性的な坐骨神経痛に悩んでいる、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されたなどさまざまな方がいらっしゃるでしょう。

坐骨神経痛の症状を改善するために筋肉にアプローチするための電気療法やマッサージ、骨格にアプローチするための骨盤矯正など様々な施術法があります。

当院では、一般的な整骨院、整体院のように筋肉や骨格へのアプローチだけでなく、神経整体という技術を用いて神経へもアプローチするワンランク上の施術を行っています。
そして、この神経整体が当院のメインの施術であり、お身体の状態を"真に根本的に改善する"ためには、筋肉や骨格だけでなく神経へのアプローチが必要不可欠なのです。

普段使っている身の回りの物が使いやすく便利になったように、施術の理論や技術も日々進化しています。例えば、アナログからデジタルへの変化によっても様々な物が進化しました。

施術に関して言えば、最初はマッサージや電気療法など筋肉へのアプローチ法からはじまり、その後に骨盤矯正など骨格へのアプローチ法が広まりました。そして、そこからさらに進化して神経へのアプローチ法が確立され、主流になりつつあります。

筋肉へのマッサージ、骨格への骨格矯正、それらに加えて神経への神経整体を施すことにより筋肉、骨格、神経の連動性が最大限発揮され、お身体の回復力も飛躍的に向上します。

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坐骨神経は、末梢神経の中で最も太く、長い神経です。お尻から太ももの後ろ側を通り、膝付近でふくらはぎとすねに枝分かれして、最終的に足先までつながっています。

坐骨神経痛とは、坐骨神経が圧迫を受けることでお尻から脚にかけて起こる症状の総称であり、疾患を表す病名ではありません。
坐骨神経が圧迫を受ける疾患としては、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎神経根症、梨状筋症候群などがあります。

坐骨神経痛の症状を起こす原因として一番多いのが、腰椎椎間板ヘルニアと言われています。

腰椎椎間板ヘルニアは、背骨(椎骨)と背骨の間の緩衝作用としてクッションの役割をしている椎間板(髄核)が外に飛び出ている状態です。 

飛び出た椎間板が神経を圧迫し坐骨神経痛を伴う脚の痛みやしびれ、足先などの感覚消失、脚を動かせなくなるという症状を引き起こします。

脊柱管とは、脊髄神経が通るトンネルです。
背骨、椎間板、関節、黄色靭帯などのがトンネルの周りに存在していますが、加齢や生活習慣などにより背骨の変形、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなることで脊柱管が狭まり、中を通っている脊髄神経が圧迫を受けることで坐骨神経痛による臀部から足にかけての痛みやしびれなどの症状を引き起こします。

中高年に発症することが多く、診断はレントゲンである程度推測はできますが、MRI検査によってより詳しく診断することができます。

梨状筋症候群は、梨状筋によって坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれといった症状が生じている状態を指します。臀部の外側あたりの痛みが主体で、太ももの後面にかけて痺れが出ることもあります。

オーバーユース（使いすぎ）が原因となることが多く、マラソンなどのスポーツをしている人が梨状筋症候群になることが多いとされています。
股関節を内旋（内側に入れる）させた際に、臀部や太ももに、足先などに痛みやしびれが出た場合は、梨状筋症候群が疑われます。

それに対し整骨院では、院によってそれぞれ行っていることに違いはありますが、柔道整復師という国家資格を持つ施術者が手技による施術、電気療法、冷罨法、温罨法などを行っている所が代表的です。
当院では主に手技による施術を行っており、筋肉へのマッサージ、骨格の矯正、神経の伝達の改善ということをメインに行っています。筋肉の硬さ、骨格のゆがみ、神経の伝達異常は思わぬ症状を引き起こすことがあります。

例えば、「頭痛が起こる→首が緊張している→肋骨→骨盤」と身体はつながっていて、骨盤のゆがみが頭痛を引き起こしている場合もあります。この場合は、まずは骨盤を整え、その周りの硬くなっている筋肉を緩めて身体全体の姿勢を整えた状態にして、骨盤周りを支配している神経、さらには身体全体の神経の流れを整えることで身体全体の状態を改善します。

病院と整骨院の違いはまだまだたくさんありますが、大まかなところを説明するとこのような感じです。このように病院には病院にしかできないことがあり、整骨院には整骨院にしかできないことがあります。なので、整骨院に通院していて中々良くならない場合は、一度整形外科で診ていただいた方がいいでしょう。逆に、整形外科では改善されなかった症状が整骨院で改善できることもあります。

まず注射と投薬ですが、これらは痛み止めの効果があります。痛みが取れただけで治ったと考える方にとってはこれで治ったと言えるのかもしれません。

ここで考えてもらいたいのですが、原因となる筋肉の硬さや骨格のゆがみによる神経の圧迫を取り除かずに痛みだけを抑えた状態が、果たして改善したと言えるのでしょうか？
当院では原因を取り除いて痛みが取れる、これで初めて改善したと考えています。

次に手術なのですが、これは治る可能性のある選択肢だとは思います。ただ、腰椎椎間板ヘルニア等で本当に手術が必要なケースというのは非常に少ないというのが現実です。

最後にリハビリですが、これも改善するという方は実際はほとんどいません。痛みだけ取れれば改善したと判断するのであれば、おそらく6、7割の方は改善するということになると思います。

病院のリハビリで治らないという一番大きな要因としては、その方に合わせた施術ができないというところが非常に大きいです。病院のリハビリは、基本的には理学療法士がメインとなって行われます。しかし、病院においては医師の指示のもとでしかリハビリを行うことができず、これは理学療法士も同様です。
法的な制度上の問題でもありますが、実際にその患者さんを担当している理学療法士が「この患者さんにはこの施術が有効だ」と自分が考えていても、医師の許可なく勝手に自分の判断でその施術を行うということは、病院ではできないのです。

また、病院で行われるリハビリというのは非常に限られていて高周波や低周波、干渉波といった電気治療、あとはマイクロ波と呼ばれる温熱療法であったり、あとはストレッチやマッサージといった徒手療法が行われます。

しかし、病院によっては、1日200名を超える患者さんが来院するようなこともあり、一人あたりに割ける時間が5分から10分と限られてしまっているので、そういう意味でも病院では改善することが難しいと言えます。

冒頭で、整形外科の医師やスタッフが坐骨神経痛で悩むようになっても整形外科には通院したがらないということを述べました。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか？
ここまで読めばもうおわかりのように、自分達が診ている患者さん達が全く改善しない光景をいつも目の当たりにしてしまっているからなのです。

痛みや不調の原因は従来2つのタイプで説明されてきました。1つはケガや炎症で組織が傷つくことによって起こっているもの、もう1つはケガや事故で神経が圧迫されて損傷して起こっているものです。

しかし、この2つのどちらにも当てはまらない痛みや不調で悩む人が多く、痛みや不調が起こっている部位を調べても原因となるような異常が見つからないケースが多く見られます。
このようなケースの場合、脳の機能低下により神経伝達に異常が起こることが影響していることが最近の研究でわかってきており、「痛覚変調性疼痛」と命名されました。

この痛覚変調性疼痛による痛みや不調は、痛みへの恐怖、不安、怒りやストレスといった心理的な要因が大きく関係しています。それらの影響で脳の機能低下が起こることにより神経伝達に異常が起こり、痛みを長引かせ、悪化させていると考えられています。
もっと簡単に表現すると、何年も何ヶ月も痛みや不調に悩んでいるうちに「自分の身体は痛みや不調があるのが当たり前なんだ…」と脳が錯覚に陥ってしまい、脳が誤った命令を出してしまっている状態です。

従来の2つの原因で起こっている痛みや不調が続いている場合も、この痛覚変調性疼痛の原因が加わって治りにくくなっているケースが多々あります。 

このように現在は慢性的な痛みや不調には上述した脳の機能低下が関係しているということが研究でわかってきています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがきっかけで坐骨神経痛の症状が現れ、その後何ヶ月、何年も慢性的に坐骨神経痛の症状が続いている場合は、脳の機能低下が関係しているケースも多く見受けられます。

そして、脳には痛みを抑えるオピオイドという物質を分泌する機能もあり、脳の機能低下が起こるとオピオイドの分泌が制限されてしまい、これも坐骨神経痛の症状が長引いてしまう原因の一つです。

痛みや不調と脳の関係性について言及している書籍も多く出版されています。

坐骨神経痛の症状がある人が腰や臀部を調べても何も異常がないのに坐骨神経痛の症状を感じるという場合には、必ず脳や神経に原因があります。

脳の機能低下は、悪い生活習慣、ケガ、ストレス等により引き起こされ、特に現代人においてはストレスによって脳の機能低下が起こしている人がとても多くいらっしゃいます。

坐骨神経痛の原因が筋肉や骨格だけにある場合は、マッサージや骨盤矯正など筋肉や骨格へのアプローチだけでも坐骨神経痛を改善させることができます。
しかし、筋肉や骨格の問題に加えてストレスなどによる脳の機能低下による影響が関係している場合は、筋肉、骨格へのアプローチに加えて神経へのアプローチをしなければ根本的な解決は難しいのです。

筋肉、骨格、神経が正しく連動してこそお身体が回復へ向かいます。そして、筋肉や骨格も神経の支配を受けて機能しています。川の下流だけをどれだけきれいに掃除しても、川の上流もきれいにならない限り川はきれいにはなりません。
下流である筋肉や骨格だけを整えたとしても、上流である神経の働きも正常になっていなければ根本的な解決にはなっていないのです。

なので、当院では筋肉や骨格を整えたうえで、神経へのアプローチを通じて脳の機能低下を改善させることで腰痛を改善していきます。

脳の機能低下とは、すなわち神経の伝達に異常が起きていることを指しています。神経の伝達異常により正しい命令が腰や臀部、足などに伝わっておらず、それによって坐骨神経痛が発生しているということなのです。

慢性的に坐骨神経痛の症状がある場合、原因を取り除いて、実はすでに治癒しているにも関わらず、痛いという記憶を引きずっているという脳の勘違いが起こっていることが多々あるのです。 

坐骨神経痛の症状がある人が腰や臀部を調べても何も異常がないのに坐骨神経痛の症状を感じるという場合には、必ず脳や神経に原因があります。

脳の機能低下は、悪い生活習慣・ストレス・ケガ等により引き起こされます。

坐骨神経痛の原因が筋肉や骨格のみにある場合には、マッサージや骨盤矯正などを行うだけで症状が改善するでしょう。しかし、坐骨神経痛の原因が筋肉や骨格のみにとどまっているケースというのはほとんどありません。

ほとんどの場合、上述したように脳の機能低下による影響が関係しているため、筋肉、骨格へのアプローチに加えて神経へのアプローチをしなければ根本的な解決にはならないのです。

なので、当院では筋肉や骨格を整えたうえで、神経へのアプローチを通じて脳の機能低下を改善させることで坐骨神経痛を改善していきます。

皆さんの中には、「痛みや不調の原因は筋肉の硬さや身体のゆがみが原因だ」ということを聞いたことがある人は多いと思います。実際にこれらが原因となって坐骨神経痛を引き起こしているケースはとても多いです。
先の項目でも少し触れましたが、この筋肉の硬さや身体のゆがみも脳の機能低下が関係しているのです。

当院でも患者さんのお身体の状態に応じてソフトな力で硬い筋肉を緩めたり、軽微な刺激で骨盤を矯正したりすることはあります。しかし、冒頭などでも述べたとおり当院では筋肉や骨格へのアプローチも行いつつ、それ以上に神経へアプローチすることをメインとしています。

では、当院が行う神経整体でどのように身体のゆがみが解消され、筋肉が緩むのか？
そのメカニズムをわかりやすく説明していきます。

脳が原因という結論に行くつく前に、まずは筋肉が硬くなったり骨格がゆがんだりする原因となりそうなものをもっと身近なところから考えてみましょう。

当院のホームページをここまで読み進めていただき、誠にありがとうございます。
簡単に私の経歴をお話しします。とはいえ、少し長い話になると思います。

私もかつて身体の痛みや不調に悩まされていたことがありました。右肩を中心に右上半身が一日中痛い、毎日8時間以上寝ても疲れが全く取れないという日々が5年近くも続いていた時期がありました。とうとうそのような日々に耐えることができなくなり、それがきっかけで人生で初めて整骨院を訪れることになりました。その整骨院で施術を受けた結果、ボロボロだった私の身体が少しずつ回復していきました。初めての施術で感じた効果に驚いたことはもちろんですが、それ以上に施術をしてくれた院長先生の人柄に惹かれて通院することを決めました。そして、この院長先生との出会いが、私がこの業界に飛び込むきっかけとなり、私の人生が変わった瞬間でした。

それから、柔道整復師の免許を取得するために専門学校に入りました。それと並行してその先生が講師の一人として携わっている技術研修にも参加させてもらえるようになりました。その研修で知り合った別の講師の先生が話されたことで、とても印象に残っていることがあります。その先生の院に車椅子で生活している重症の患者さんが来院されました。最初は中々腰や膝を思うように動かせないような状態でしたが、根気よく通院を続けて数ヶ月が経ちました。すると、ある日その患者さんが車椅子ではなく自分の足で歩いて来院しました。長年ずっと車椅子生活を送っていた患者さんが、杖をついてとはいえ自分の足で歩いて来院した光景を目の当たりにしたときは、涙が止まらなかったとおっしゃいました。そして、「治療家とは患者さんの人生を変えられる仕事だ」ともおっしゃい、その言葉に胸を打たれると同時に、患者様の人生に関わるというこの仕事の責任の重大さに身が震える想いでした。

こうしてご縁に恵まれて柔道整復師の免許を取得する前から第一線で活躍している先生達に囲まれる中で、様々な刺激をいただきながら勉強に励んできました。

当院のホームページをここまで読み進めていただき、誠にありがとうございます。

簡単に私の経歴をお話しします。
私もかつて身体の痛みや不調に悩まされていたことがありました。右肩を中心に右上半身が一日中痛い、毎日8時間以上寝ても疲れが全く取れないという日々が5年近くも続いていた時期がありました。とうとうそのような日々に耐えることができなくなり、それがきっかけで人生で初めて整骨院を訪れることになりました。その整骨院で施術を受けた結果、ボロボロだった私の身体が少しずつ回復していくことができました。初めての施術で感じた効果に驚いたことはもちろんですが、それ以上に施術をしてくれた院長先生の人柄に惹かれて通院することを決めました。そして、この院長先生との出会いが、私がこの業界に飛び込むきっかけとなり、私の人生が変わった瞬間でした。

それから、柔道整復師の免許を取得するために専門学校に入り、免許を取得する前から様々な研修にも参加するようになり、様々な施術法を勉強してきました。ある研修で知り合った先生の院であった出来事のお話をします。腰や膝を痛めてしまって大好きだった海外旅行ができなくなってしまった年配の女性が患者として杖をついた状態でその先生の院を訪れました。その患者さんは定期的にその先生の施術を受けて腰も膝も痛くなくなり、再び海外旅行を楽しめるまでに回復しました。そして、これまで我慢していた海外旅行を思う存分楽しむために様々な国を旅行しました。その影響で身体を酷使した結果、再び腰や膝を悪くしてしまい、1ヶ月後に杖をついてその先生を訪れました。その先生はその患者さんの姿を見て、「せっかくあそこまで良くなったのに何でまたそんな状態になってしまったんですかぁ！私たち治療家も皆さんのお身体を良くしていい生活を送ることができるよう毎日命がけで勉強して技術を磨いているんですよ！施術を受ける側のあなたにその程度の心構えしかないんだったら、もうここには来なくてよろしいぃ！」と大声で叫んだそうです。そのときも他の施術スタッフや受付さん、患者さん達もいる状況でした。

その先生からしたら、その患者さんがせっかく良くなったお身体を大事にせず、悪くなったらまた施術してもらえばてもらえばいいと軽い気持ちでいたことが許せなくなってしまったのだと思います。接客という観点からは、その先生の行動はとても褒められたものではないと思います。しかし、「命がけで勉強して技術を磨いている」とここまで堂々と誇りを言える人が、世の中にどれだけいるのだろうと考えさせられました。それ以来、自分もこの先生のような心構えで患者さんと接する治療家になりたいと強く思うようになりました。

そして、柔道整復師の免許を取得してこの業界で働く日々が始まりました。日々の業務に携わる中で色々な経験を積みながら、治療家としての土台を築いていきました。もちろん、全てが順調に進むということはなく様々な壁にぶつかってきました。その中には疑問や葛藤などと戦わなければならないときもありました。
その中でも一番辛いと感じたのは、組織という縛りによって自分が社外の研修で勉強して身につけた知識や技術を使うことができないということでした。当院を開院する前に3つの院に勤めましたが、当然ながらどの院にも組織としての方針があり、それに従わなければならない関係で社外で身につけた技術を使ってはいけないという場面が多々ありました。そのため、目の前の患者さんにとって必要な施術を行うことができないということがよくありました。

最後に勤めた院でこのようなことがありました。先輩が担当している患者さんを私が施術するという機会がありました。その患者さんは股関節が悪い小学生の女の子でした。やり方は任せると言われたため以前勤めていた院で教わった技術や個人的に参加していた研修で身につけた技術を使って施術しました。すると、普段先輩が施術したとき以上の効果が出て股関節の可動域が向上して全体的に姿勢も整いました。その女の子のお母様も喜んでくださいました。しかし、先輩にとってはその結果が気に入らなかったのか「あんなことされたら次から俺があの女の子を担当できなくなるだろ！」と咎められました。やり方は任せると言われたので、自分にできる全てを尽くして施術して患者さんに喜んでいただけた後に、まさかこのようなことを言われるとは思いませんでした。とはいえ、社外で身につけた技術を使ってもいいかどうかの確認を怠ったことは私にも非があったこともあり、納得して今後は社外で身につけた技術は使わずに施術するようになりました。

その数ヶ月後にとある患者さんを私が担当することになりました。正直言うと会社の方針どおりのやり方では対応できない状態の患者さんでした。そこで、この患者さんの施術計画について先輩に相談しました。しかし、そのときに返ってきた言葉は「あの患者さんが抱えている疾患を俺達に何とかできると思うのか？」というものでした。先ほどの女の子のときは私にも落ち度がありましたが、今回のことに関してはさすがに納得することはできませんでした。店舗の実質的なリーダーともいえる立場を任されている人が、このようなことをためらいもなく言い放ったことにとても動揺しました。その後、その患者さんと接する際にはまともに目を見ることができず、そんな煮え切らない私の態度に嫌気がさしたためか、もう来院されなくなりました。そして、この会社に所属している自分自身に対してまで疑問を感じるようになりました。

このようなことが続くうちに、組織の方針に縛られるという都合で目の前の患者さんのために全力を尽くすことができない自分の存在意義に疑問を持つようになりました。そして、とても今の自分の姿を人生を変えるきっかけを与えてくれた先生達には見せられないと自責の念に駆られるようになりました。
そこで、また社外の研修でお世話になっている先生に自分の置かれている境遇などについて相談しました。その先生もやはり勤めで働いていた頃は私と同じような悩みを抱えることがあって、その状況から脱してより多くの患者さんを助けたいという想いで開院に至ったと語ってくれました。その話を聴いて私も開院への気持ちが芽生え始めました。そして、かつて私の人生が変わった瞬間に抱いた熱い気持ちを奮い立たせて退職と開院を決意しました。